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(にやーり)

なんか駄文を色々と。 まれに隙間情報を狙い撃ちする素振り(風味)のメモや、コントも。

もんきーきんぐ (かんぜんばん)

 
 いやぁ。
 これ、最初に見たとき。
 「もんきーこんぐ?」――とか思っちゃったよ。あっはっは。
  そんで帰ってきて見てみたらキングで、思わず、ちょっぴり落胆しちゃいましたともさ。

 よーするに、2001年にアメリカで作られた、西遊記をベースにした作品。
 どうやら、TV ムービーみたいだね。しかも Interlace-30fps でやんの。
 そんで観たのは「ノーカット完全版」と謳われてるやつ。

 でも偉いのは。
 観世音菩薩が、お色気担当っぽくなってるとこ
 まぁ本作での正確なところを言えば、僅かにセクシーさを備えるヒロイン――だけどね。

 いえいえ、寝言は寝てからにしなさいよ? 原作でも割とそうですから。
  まぁ仏教徒としては微妙ですけれどもね。
  しかし元から観自在は、衆生を救うためなら、幼女やら娘っ子やら尼僧やら天女やら人妻やらにも化けたりしますからねぇ。
  なんかもうね、こういう書き方をしちゃうと「それなんてエロゲ?」ってなもんですよ。

 ――と言うか、まぁ詳しいところには敢えて触れないけど
  本当に……昔の中国とかの一部の寺院では、妙に薄着で女性形にしか見えない観世音菩薩像があったりしました。
  よくよく記憶を掘り起こしてみると……一度か二度、それに該当するっぽい観世音菩薩像を何かで見たことがあるような。

  ついでに言えば三蔵が、やけに真摯で前向きな尼僧(じゃないけど)になってるよりは遥かにマシかな、と。
  実際に作中でも光の学者ことリックは、程よくヘタレだし。
  ええ、なんか知らない人が多いですけれど、原作での三蔵って随分と、事あるごとに泣き言を言い続ける情けないヤツですよ?

 つーか「三蔵法師は女性(尼僧?)だ」――と信じ込んでる人がいるって話を聞いた時には、さすがに目眩がしましたけど。

 それにしても、2時間45分は長いって。
 しかも原題が “ The lost empire. ”――失われた帝国?

 どーしろと?

 
 

 因みに、吹き替え版の(主要)キャスト。
 ただ、私のダメ絶対音感によるものですので念のため。
 ……リックだけは裏付けが取れたけど。

 リック(三蔵)=小杉十郎太
 観世音菩薩 =折笠愛
 孫悟空   =藤原啓治

――ダメだぁ。かなり聞き覚えのある声ばかりなんだけど、これ以上は識別できないや。
  しかも、この三人なんて識別できない方がおかしいよ。
  それにしても、悟能も悟浄も……聞き覚えあるんだけどなぁっ。


 でも、まぁキャラクタの造形(=性格づけ)や配置も割と良くできてる気がする。

 つーか普通に出来もいいし面白いじゃん。
 せっかく、どっちかの「ダメ or 駄目映画」を期待してたのにっ!
 なんだこれ! 面白いじゃないか! どうしてくれるんだよっ!(えー?)

 たまにセットの安っぽさっつーかオープンセットとの格差と作り物感は少し見えるし、それに基本設定そのもの=西遊記の原書が強大な力を有し、世界を左右するほどの代物となってるってことは特異だけど。
 TV ムービーってことを考えたら、十二分に頑張ってるレベルだよ。
 ……ツタンカーメンの黄金のマスクなんかまで出てきてたのは、ご愛嬌ってことで。


 それにしても、本物の西遊記だって似たようなもんですよ? かなり(現代日本のドラマや映画に対する物語感覚からすれば)荒唐無稽だし。
 登場する神々も割と元から「……ぉぃ」って感じだし。
 悟空だって天帝が飼ってる金魚とかにコテンパンに伸されちゃうんですよ?
 前述の通り三蔵法師も、ぽかーん、とせざるを得ないような人物設定ですよ?


 時間が長いっつーのは、その通りなんだけど……まとめて3時間って時間を作るのが面倒って理由であって、冒険活劇的なものが嫌いでなければ、中だるみも少なく割と楽しみつつ観ていられる範囲。
 つっても、なんか前後編をまとめて一気に収録してるって感じで、約100分くらいのところで一回エンドテロップが流れて、続いて再びオープニングが流れるんだけどね。
 要するに、約2時間の TV 放送の枠を2個分(相当)ってコトですね。
 2時間枠(実際には1時間50分ほど?)は CM を除くと、大概は90分ちょい、ってな感じなので。


 そんで。
 間違いなく翻案され、換骨奪胎されているものではあるけれど……。

 (失笑)――なーんか、これを見て「何この変てこな西遊記は? まぁアメリカ人が作ったもんだから仕方ねーな」――って類の感想を、悪い冗談としてでなく述べてる人がいる……。

 いや、あのですね……。
 確かに筋書きは原作と異なってますけれど、でもこれ、充分どころか十二分に原作テイストを忠実に受け継いでますけど??

 これの原案・脚本を作った人物は「何この変てこな西遊記は? アメリカ人が作ったもんだから仕方ねーな」とか言ってる連中よりも遥かに、桁違いに原作(ないしはそれに近いもの)を読み込んで理解してる――としか思えない。
 どんなに少なくとも、主要なキャラクタの把握に変な部分は無い(少ない)し、その性格付けなんかは極めて原作に忠実。
 ……あてずっぽの、奇跡的な偶然の一致でなければ、絶対にキチンと読み込んでるよ。
 悟浄が河童じゃないってだけでも充分に高評価だい。(←これは飽くまで冗談)

 もちろん、これは飽くまでも西遊記をベースの題材にした冒険活劇なんだから、物語自体が西遊記に必ずしも倣ってないのは当然。
 西遊記を作り直したんじゃなく、西遊記を基本に据えて新たに作った物語なんだから。
 そもそも原作者・著者の呉承恩が重要人物として登場しちゃうんだし、また西遊記の書籍=自筆の原本がキーアイテムになってるんだから、そりゃーね。
 西遊記そのものが既に存在しているって前提に立たなければ、この物語自体が成立しないんだからさ。

 でも重ねて言うけれど、異なるストーリー上へのキャラクタの配置や、その性格付けなんかは十二分に原作のそれを踏襲してる

 むしろ観世音菩薩が玉帝(天帝=元始天尊)に従ってるって部分とか、特に孔子が悪役に回ってるって部分が変だと言うのなら充分に理解できる。実際ちょいと微妙=変テコだから。
 ……そりゃー太上老君が悪役って言われるよりはマシだけどさ。
 でも、なんで玉帝が仏の称号(位)を授けるんだよ! そこだけはどうしても納得できないけどねっ。
  でもまぁ西遊記としては、この辺りも許容できる範疇ではあるけどさ。
  元から「西遊記」ってのは、道教・仏教、また中国各地の伝承やら何やらをごった煮にして作り上げられた、大衆向けの娯楽作品ですからね。

 また観音菩薩が完全に女神扱いってのもアレだけど……個人的にはギリギリ許容できる範囲。
 ああ。作中では「観音菩薩」って呼ばれてます。
  文句を付けるんならこういう部分に付けるべきなのに、どうしてここをガン無視するかね。
  なお、文中「観世音/観自在」とも表記しているのは、八戒を「悟能」と表記しているのと同じ理由です。



 大体、SPAM を入れ替えたよーな名前のグループのメンバーがやっちゃってる西遊記なんかに比べれば、比べるのが失礼なくらいに、こっちの方が原作テイストに近いよ?
 むしろ、あれにこそ「ま、独断的印象(≒思い込み)と勢いとネームバリューを重視して、オリジナルを軽視する日本人が作っちゃったモンだからねぇ」と言ってもいいくらい。
 三蔵法子 三蔵法師なんて、全く違うと言うしかないくらいに別人だよ。

 ……いや、別にアレそのものに恨みは無いんだけどさ。
 お前らの言う文句の当てはまり度≒原作との乖離度は、あっち(SPAM)の方が高いっつの。
 あるいは、その文句は原作すら直撃すんぞ?
 的外れもいいとこ。

 日本流に大幅アレンジされた、リ・イマジネーション版をオリジナル準拠と思うなよ……と。


 私も日本版の西遊記はいくつか観てますし、別に嫌いでもなんでもないですけどね。
 特に夏目雅子が出てたヤツは今でも好きですよ? コミカルで。
 でも、さすがに「あれこそが(忠実な)西遊記だ」なんて微塵も思ってません。実際にも違うし。あれは飽くまでアレンジ版なんですよ?
  それと SPAM っぽいグループは、インスマス出身っぽい人を除いて、芸風というか性格(?)が好きになれない。恨みはありませんけどね。

  そんで。中には、私(の主張)とは多少は違えど、ちゃんと解ってる人もいますけどね。

  もちろん、これを面白いと思うかどうかは、また別の話だけど。
  でも私は出来が良く面白いと思った。


 

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  1. 2011/10/15(土) 21:10:15|
  2. みらくる・しねま・あいらんど
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