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(にやーり)

なんか駄文を色々と。 まれに隙間情報を狙い撃ちする素振り(風味)のメモや、コントも。

日本八天狗 (追記)

 
 さて表題の通り。

 天狗っつーても色々あるようで。
 数多の天狗の中には色々と階級や種類やらあるもので。
 ちょいとした妖怪程度の(天狗の中では下級の)者もいれば、中には神々に匹敵する能力を持つ者まで様々。
 一般に天狗といわれて思い浮かべるであろう、赤ら顔で鼻の長い天狗は大天狗と言うんだそうです。
  敢えて伝聞形を使う。
  それと。
  追って調べていくうちに見えてきたことですが、あの赤ら顔で鼻の長い天狗を大天狗と言うのは、適切では無いようですね。烏天狗型の大天狗ってのもいますから。
  故に、厳密には「鼻高天狗」などと呼んでおくべきなのでしょう。


 その大天狗は天狗の種類・階級の中では頂点にいるわけですが。
 そんな大天狗の中でも更に天狗の首領とでも言うのか、最有力な8人(?)のことを「日本八天狗」とか「八大天狗」とか言うようです。
  ただし「八大天狗」という言い方は適切では無いようですね。
  ことさらに誤りとまでは言いませんが、どうやら適切な表現は「八天狗」の方であるようですのでご注意ください。

 そんで日本各地の山ですが、そんなところに住んでいて、各地を守護と言うか警備と言うか――してるらしいです。

 
 

 とりあえず、その日本八天狗のお歴々を列挙してみましょう。

 神奈川県=相模大山伯耆坊(さがみたいせん・ほうきぼう)
 長野県  =飯縄山 飯綱三郎(いずなのさぶろう)
 京都府  =鞍馬山僧正坊(くらまやま・そうじょうぼう)
 京都府  =愛宕山太郎坊(あたごさん・たろうぼう)
 滋賀県  =比良山次郎坊(ひらさん・じろうぼう)
 奈良県  =大峰前鬼(おおみね・ぜんき)
 香川県  =白峰相模坊(しらみね・さがみぼう)
 福岡県  =英彦山 彦山豊前坊(ひこさん・ぶぜんぼう)

 ※ [ひこさん]は現在[英彦山]と書きますが、かつては[彦山]で、更に前は[日子山]だったそうな。
  あとこれは、その拠点を[北東→南西]っぽい順番で整列させています。あえて京都は上の方に持ってきてますけど。


――こんな感じのようです。
 この中でも鞍馬山僧正坊は、いわゆる「鞍馬天狗」で、八天狗のまとめ役やら天狗の総元締めやらもしているようです。
 あと――この上に更に一人(偉い天狗が)いるとかいないとかいう話もありますが、ここでは省略しておきます。
  件の「鞍馬山魔王尊」は、稀に僧正坊と同一視されることもあるっぽいですし。

 で。
 この中で(比較的?)興味深い逸話があると言うと――って、そりゃ全員に色々ありますけれども――鞍馬山僧正坊、白峰相模坊&相模大山伯耆坊、彦山豊前坊‥‥でしょうか。

 まずは僧正坊。
 いわゆる鞍馬天狗として、源義経(幼名・牛若丸)に武術などを教えたとしても有名なわけですが、しかし鞍馬山の主と言うわけではないそうで(主は魔王尊)。
 なんか中間管理職てぃっく?

 続いて、相模坊&伯耆坊。
 まず伯耆坊は元々は鳥取県の伯耆大山に住まう大天狗で、相模坊が相模大山に住んでいた。
 しかし崇徳上皇が保元の乱を経て亡くなった際、相模坊がその御霊を鎮めるべく上皇が葬られた白峰に移り住んだため、その後任(?)として伯耆坊が相模大山の主となった~云々と言うことだそうで。
 ‥‥相模坊は崇徳上皇と縁があったというか顔見知りででもあったんですかね。

 そんで豊前坊。
 色々と調べてみますと。
 その本地は、天照大御神の子である天津日子忍骨命(あまつひこおしほねのみこと)で、その地にて修行していた役行者を励ますんだか祝福するんだかで天下り現れたのが豊前坊なんだそうですが。

 さて、この天津日子忍骨命って誰なんでしょう?
 調べてはみたのですが、誰に該当するのか見当たりません。
 天照大御神の子供、と言いますと――天之忍穂耳命(あまのおしほみみのみこと)・天之菩卑能命(あまのほひのみこと)・天津日子根命(あまつひこねのみこと)・活津日子根命(いくつひこねのみこと)・熊野久須毘命(くまぬくすびのみこと)――の五柱です。
 文字列・音の配置からすると三男の天津日子根命が最も近いわけですが。
 しかし長男の天之忍穂耳命の別名・別称に天忍骨命(あまのおしほねのみこと)/忍骨命というのもありまして。
 さて、どっちなんでしょう?


――と思っていたら。
 「香春神社縁起」と言う資料(の類というか、伝えられている由来・伝承っていうか)によれば。

 忍骨命であり天津日大御子である和魂は南山(彦山)に静まり~

 という一節があるようで‥‥要するに、天之忍穂耳命の本拠地(の一つ?)が英彦山であるようです。

<参考リンク>
 こちらのページ ( 木屋の資料館3.32 )

 どうやら豊前坊は天之忍穂耳命の化身である、と言うことのようですね。
  要するに「天津日子忍骨命」は。
  [天津]=天におわす [日子]=主神/太陽(=天照大御神)の子息である [忍骨命]=(そのまま)
  とか解釈しとけば良いのでしょーね。たぶん。


[追記]
  それと。
  天狗ちゃん(?)に関しては、カテゴリ「神話・伝承・宗教・掩蔽」の中に他にもいくつかのエントリがありますので、興味がある方はお読みいただければ幸いです。
  まんま天狗のエントリと、また仏教系のエントリにも逸話などが含まれていることがあります。
  魔縁という形ではあれ天狗は日本仏教にも取り入れられていますからね。

  まぁ「神話・伝承」と「宗教」と「掩蔽(要はオカルト)」を一緒くたにしているカテゴリなので、読み手によってはアレかも知れませんが、いずれも割と根っこは似たようなものですからね。

  それとっ!
  このエントリのコメントで「陀羅尼坊に会いに行ってきた~云々~」と書いていますけれども。
  これは(まさか!)――チャネリングとか何とか云々って意味ではありませんよ? お間違えなきよう。
  要するに、趣味の一環に係るフィールドワーク(?)をかねて遊びに行ったってだけですので。

 

テーマ:宗教・信仰 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2007/08/14(火) 21:22:39|
  2. 神話・伝承・宗教・掩蔽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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 ? ? ? ? ?

 コメント?

香月さん

 ちょっと陀羅尼坊に会いに行っていたのでお返事が遅れました。
 もしかすると近いうちに正真坊にも会いに行くかも知れませんけれど予定は未定です。
 # 富士太郎と書くと、なんか一部金融機関のカウンター等でも会えちゃいそうで微妙です。

 さて、崇徳上皇と相模坊ですが、まだ接点が見つかりませんけど、もしかすると本当に顔見知りだったのかも、と考えつつあります。
 ご存知かと思いますけど、天狗の一部は、実在の僧侶や修験者そのままであったり、あるいはモデルとして成立している場合も多いですし。
 元々は相模にいた誰かが讃岐に行った際に知り合って客人としていたとか。
 そんなことがあったのかも知れません。

 また崇徳上皇が天狗と化した云々のくだりも、本人が「日本の大魔縁とならん」とか仰ってますしね。
 仏教に於ける魔縁(本来は仏敵≒帰依していない夜叉や羅刹等)に天狗が組み込まれていたことや、もし讃岐院となってから身近に異様な風体でもあり天狗のモデルでもある修験者などがいたとしたら……然もありなんと言うところかも――と愚考しています。

 あと手水の件ですが……私の知っている茶道の作法にも大同小異ながら複数ありますね。
 ですから手と口をすすぎ清め心持ちを正すという要点さえ外していなければ、取り立てて気にしないでもいいような気もするんですけどね……。
 知らないよりは知っている方が良い、知っているなら行なった方がいいってとこでしょうか。
 # 因みにアレは神社本庁だったか地元の神社庁だったかで確認した手順ですので、問題は無いものと確信してます。

 かなり混沌とした、馬鹿記事も多いBlogですが、暇つぶしにでもお読み頂ければ幸いです。
  1. 2007/09/01(土) 20:38:04 |
  2. URL |
  3. Alvz. #kgtZ8Jmg
  4. [ 編集 ]

 コメント?

はじめまして。
天狗でなんとなく検索してこちらに辿り着きました。
天狗といえば相模坊が一狗に数えられることも多い(四国)らしいですが、それも崇徳院の霊前にお参りし続けてるから、とか。
能の「松山天狗」でも崇徳院に仕える存在として出てきますし、どうも崇徳院とセットで考えられることが多いようですね。
崇徳院も天狗になったという伝説がありますので、何か関係があるのかもしれませんが、謎です。

個人的には大峰前鬼もちょっと面白いと思います。
天狗なのに妻帯者なこととか。

こちらは別の記事になりますけど…
こちらのブログのおかげで今まで手水の作法を間違えていたことに気がつきました。
てっきりお茶会のお作法と同じものだと…。
柄杓に水をすくうのは一度なのですね。
誤解に気付かせて下さってありがとうございます。
拍手は…あの人の発言で神社本庁に全国の神社から苦情が寄せられているとか…
傍迷惑な話だと思います。
  1. 2007/08/30(木) 22:58:23 |
  2. URL |
  3. 香月 #-
  4. [ 編集 ]

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 時に、口調や文体が微妙に適当だったりする場合がありますが、仕様ですね。保証期間も切れてますし、どうにもなりませぬ。諦めてください。
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