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(にやーり)

なんか駄文を色々と。 まれに隙間情報を狙い撃ちする素振り(風味)のメモや、コントも。

やっぱり合ってたんだ。

 
 なーんか変な違和感を感じていたのだけれど。

 あー、やっぱり妙だ。
 違和感を感じたのは――まぁ正しいか否かを結論付けるのは置いておくとして――妥当だったみたい。

 「我が家のお稲荷さま。」

――の、天狐空幻のデザインに関して。

 ※ 2010年4月・一部内容について訂正いたしました。

 またカテゴリを「どーぶつ関連」にしてますけど……我ながら雑多な内容なので、どこに入れたらいいやら。

 
 

 まー違和感を覚えたのは放送中・DVD での視聴時――では無いけどね。さすがに。
 あ、いや、ちょっと違うね。
 放送中でなかったのは確かだけど、DVD での視聴時の頃には何か漠然とした違和感を感じていた気がする。
 ほいで、改めて DVD をところどころ見返した時に確信に至った――てなカンジ?


 と言うのも。
 まぁまずは上記、公式サイト(でも妙な辺りから絶賛放置中で Blog 形式)のキャラクタの項目をご覧あれ。
 もちろん天狐空幻の項目ね?
  いいけど、なんで、あんな変なところで更新が止まっちゃったんだか。これもこれで謎。


 ね? おかしいでしょ? だからナニがだよ?
 おっと、もちろんキツネ形態の方ね。

 まず、その外見上での特徴を捉えると。
 (1) 耳が尖っていて、かなり長い。
 (2) 首元に、もわーっとした襟巻き状の毛がある。
 (3) 耳の後ろ側・四肢の先端部・尾っぽの先端部――の毛色が黒い(濃いこげ茶?)。

――こんなところでしょうか。
 ……あれ? 尾っぽの数って1本だったっけ? なんか「かのこん」と混同してるかな……?

 まぁ (1) と (2) は、どーでもいいです
 両方とも、全体的な毛色も含めてデザイン上の処理=誇張・デフォルメの類でしょうから。
 それに全ての個体ではないながら、冬毛の際は首周りに毛が多くなっているように見えるキツネも多々いますしね。

 問題なのは (3) ですよ。

 えーと。
 耳の裏側が黒いのはともかくとして。

 尾っぽの先端が黒いのは変
 尾っぽ全体が黒みがかっていても先端部は白いなら、まだアカギツネとしては妥当だけど……。

 それと四肢の先端部が黒いってのは、アカギツネ種(食肉目イヌ科キツネ属・アカギツネ種)の多くに対する特徴の表現としては適切なんですけどね?
 日本のキツネでこの特徴を備えるのは、北海道(以北)に分布するキタキツネ(エゾギツネ)だけなんですが……。
  なおエゾギツネと言うのは古い俗称です。
  それと……あー、キタキツネの学名の英名が Ezo Red-fox とゆーんだね。
  学名としては Vulpes vulpes schrencki(ぶるぺす・ぶるぺす・しゅれんき)なのは念のため。


 本州(以南)に生息しているのは、キタキツネとは一応ちょっとだけ異なる ホンドギツネ のみです。
  両者とも現時点の分類上は「アカギツネ種」ではあるんですけど、キタキツネは「キタキツネ亜種」で、ホンドギツネは「ホンドギツネ亜種」です。
  ホンドギツネの学名は Vulpes vulpes japonica(~・じゃぽにか)、英名は Japanese Red-fox ですよ。

  また沖縄にはキツネの類はいないんだそうな。
  それと。
  青森の辺りでは、青函トンネルを通ってきたものか、ホンドギツネとキタキツネの混血個体が見られることもあるそうな。

  なお「現時点で」とあえて書き添えているように、生物学上の分類ってのも新たな研究の成果などによって時に流動的なことも多々あります。
  故に将来的には、もしかすると変わってしまうかもしれません。また異説がある場合もありますので悪しからず。

  そんで、分類上も意図して分けられているように「キタキツネ亜種」と「ホンドギツネ亜種」は全くの同一種ではありません。
  ましてや単なる俗称などではありません。れっきとした亜種名(の和名)です。
  確かに両者間においては交配も可能ですし、また食性やら習性も、とてもよく似てはいますけどね。同じアカギツネの亜種同士だし。

  お間違えなきよう。


 んで。
 残念ながらホンドギツネに上記 (3) の特徴は当てはまりません
 無論、個体差によるものとしては、いくらかその特徴を備える個体もいるようですが、それでもキタキツネなどの他のアカギツネ種ほどではなく、やはり全般としては当てはまりません。

 因みにキタキツネとホンドギツネの、主要な外見上の違い。

 キタキツネの方がやや大型。
 キタキツネの毛色は明るい茶色だが、ホンドギツネの方はくすんだような、やや暗い色合い。
 キタキツネの四肢(の先端)は黒褐色で尻尾の先端部は白色だが、ホンドギツネの四肢は変化が無いかやや色が濃い程度で尾の先端は茶褐色まじりか白。
 また耳の裏側は両者とも黒褐色だが、ホンドギツネの方は黒い部分がやや少なく、また色自体も薄め。

――こんなところですね。
  もちろん個体差やら何やらはあるので念のため。

  それと乳首の数や、頭骨の特徴などにも相違があるそうな。
  特に頭骨の相違に関しては、これをして、ホンドギツネはアカギツネ種とは別種であるかも知れない――という説もあるそうな。
  ついでに追記しておけばキタキツネ亜種は、その分布が地理的に隔離されているだけで、単なるアカギツネ種ではないか――という説もあるようです。



 で。
 翻って、天狐空幻のデザインに目を向けると……。

 キタキツネ亜種か、あるいは(北半球全域に広く分布している)ホンドギツネ亜種以外のアカギツネ種のどれかですね。
 少なくともホンドギツネ亜種には見えないですね


 さて。
 するってーと「キタキツネも日本に棲んでるんだし、空幻がキタキツネで問題ない」――と思う人もいるかも知れませんが。
  ところがどっこい、それは大間違い。

 キタキツネは北海道以北にしか生息していません。
 物語の舞台は、水槌家の本家も、普段の街も、いずれも北海道ではありません。
 具体的に、どこと明かされてはいないと思いますけど、いくつかの理由・根拠に基づき、北海道内とは考えられません。

 ええ。空幻がキタキツネ(または他のアカギツネ)の外見を備えていると言うのは、ちょいと妙なんです。
  無論、空幻がキツネ形態の姿(の自分にとっての基本形)を形成する際に、後から、何らかの拍子で姿を見かけたキタキツネの外見を模して取り入れたとでも言うなら話は別ですけれども……妖怪として、その発想は少々不自然でしょう。
  まぁ外見やら性別にさえ頓着する様子を見せない空幻ならば、何でもありと言えばアリかも知れませんけどね……。



 当然のように文化面を含む歴史的に見ても江戸時代末期~明治初期の辺りまでは、現在とは異なり、北海道って日本という国の中にある一地方だったとは言い難い側面も多々ありました。語弊を恐れずに言うなれば、未開の隣国のようなものだったといっても良いでしょう。

 んで、さっきも書いたように(日本の)本州以南には四国・九州も含めホンドギツネしか生息していません。

 ですから、例外的な話を除くとすれば、日本に棲む妖怪の狐ってのは須らくホンドギツネで無いとおかしいんです。
 もし(完全に)キタキツネであったなら……シーサーやキジムナー、それともフェネックギツネやコブラが日本(本州とか)の昔話に登場しちゃってるようなもんですよ。

 その証拠(?)の一つとして。
 白面金毛九尾の狐の絵なんぞをご覧くださいな。これとか
 ……ね? 尾っぽも四肢の先端部も茶色でしょ?
  (昔の)日本人にとってのキツネは即ちホンドギツネなのですよ。
  キタキツネがキツネとして一般化したのは明治以降のことで、特に知名度が上がったのは、映画「キタキツネ物語」が公開されて以降でしょうかねぇ。



 実は空幻は大昔に、中国かどこかから日本にやってきたとかって(どっかで聞いたような)設定でもあるのなら、それはそれで話は通りますけどね。中国にいるキツネの多くはアカギツネ種のはずなんで。
 ……原作は読んでないんだけど、まさか、そーゆーエピソードは無いよね?

 重ねて言いますけれど。
 日本原産の「狐の妖怪」が、国外の狐の外見をしているのは変なんですよ。

 実は大昔に国外から渡ってきた狐の妖怪なのだ、とかってゆー設定でも存在しない限りはね。
  ま、気にならない人には、どーでもいい話でしょうけどね。
  しかし。じゃあ同作内で、日本に発生し昔から住んでいるはずの「恵比寿」や「六瓢/鴫守」が、明らかに白人/黒人だったら、どうですか?
  そういうものと同様の違和感を感じて然るべき話ですよ。



 因みに。
 「かのこん」の「ちずる」&「玉藻」も‥‥いささか明瞭ではないものの、どうも同様にキタキツネ/アカギツネの特徴を備えているような気もしないではないような。
 尻尾の先端が白いし、四肢が黒く表現されることが多いからねぇ。
  いやまぁ玉藻に関してはホンドギツネではないアカギツネでも別に変じゃないんだけどさ。設定からして。
  つーか。
  OVA の方の特典のポストカード・・・・こっちは尻尾の先端が黒褐色・・・・そんなアカギツネはおらんと思うよ。
  絵・デザインとしては、その(尾の先端が黒い)方が映えるのは解るけどね。

 つっても。
 かのこんに関しては、どーこー言う気はありませんがね。そういうアニメ作品じゃないし。
  「かのこん」は「ちょいエロ系アニメ」以外の何モノでもありません。
  そういう類のものに、キツネ描写の正確性・妥当性なんかを求めるのは違うって話です。

  ただ「我が家のお稲荷さま。」は、そういうアレとは異なりますからね。相応以上の描写(デザイン)の妥当性が必要な類の作品ではありませんか?
  まぁそれ以前に、原作者自身も言及してるみたいですが「お稲荷さま/稲荷神」じゃないですけども。

 なお。
 天狐空幻の尾っぽが1本であるのは――まぁ空幻が本当に霊狐として天狐の階位にあるのか否かはともかく――概ね妥当です。
 少なくとも9本もあってしまうよりは正しい・妥当だと言えましょう。
  霊狐の第1(第2)階位である天狐の場合、その尾の数は、諸説あれど4~0本とされています。
  故に、空幻の尾っぽが1本であるのは妥当と言える範疇にある、わけです。



 因みに(三国伝来)白面金毛九尾の狐の伝承については、室町時代以降に創作された物語において付加(≒創作)されたもの。
 まぁそれを言ったら悪狐・野狐ってのも、時の陰陽師連中が自分たちを売り込むか畏怖心を起こさせるために中国などの伝承を元に、でっち上げた 導入し喧伝したものって説が有力ですが。
  念のために書いておくと。
  中国にせよ日本にせよ、それぞれに妖狐・悪狐に類する伝承・伝説などは確かに多々あります。
  しかし、そのうちの複数の伝承が、実はアジア圏を股に掛けた強力な妖狐の一個体が起こしたものなのだ、とする部分が創作ってことです。
  要するに本来は別個の、複数の伝承・伝説などを物語として一つにまとめてしまった、てな話なのですね。



 そもそも日本では、キツネは古来からネズミなどの、農作物の害獣や疫病などを媒介する小動物を捕食する益獣としての面の方が遥かに大きかったわけですし、それが引いては稲荷神(宇迦之御魂神)の神使・眷属としての成立にも多大に寄与しているわけですから然もありなん。
 ましてやキツネは人間を襲ったりはしませんしね。
 イヌやらオオカミは人間を襲う(殺す)こともありますが、キツネは精々が引っ掻いたり噛んだりで、ちょいとした怪我を負わせることも無いでは無いって程度でしょう。
 つーか。
 キツネ、特にホンドギツネの警戒心は非常に強いので、敢えて狩ろうとするか何かでもない限りは、殆どの場合、遭遇すら難しいものなんですよ。仮に姿を見かけても――餌付けでもされてて人馴れしている個体でもなければ――近付いてくること自体がまずありませんから、噛まれる・引っ掻かれることの方が難しいってもんですよ。
 まぁ怪我をしていたり、弱っている個体(成体)を保護する際などなら、噛まれたりするかも知れないけど。
  ただし。
  まぁ国内では考え難いですが、もしキツネが狂犬病などに罹って(凶暴性を増して)いたとしたら話は別です。


 ちょいとした悪戯もするお調子モノってくらいならまだしも、キツネ=悪者ってのはね‥‥。
 あんまり自然発生的に思いつく、または自然と広まってゆく類の概念だとは考え難いのですよ。
  ここらはねぇ……好きな作品ではあるけれど、やっぱ「うしろの百太郎」による影響も大きい/相応にあるんだろうなぁ。
  それと。
  時にキツネは「ぎゃーん」とか「ぐぎょーん」・「ぅぎゃー」とでもいうような鳴き声を上げる場合もあるようです。
  なので、そういう類の鳴き声を夜の山中などで聞いたりしたら、大概の人は、ちょいと不気味に感じるかも知れません。

 無論ニワトリとかの小型の家畜を襲って食べる場合もありますし、全く以って(人間にとって)完全に善良な動物とまでは言いませんが‥‥でも、そんなのは大なり小なり他の動物だって同じです。
 ピーターラビットなんざ、実際には畑を食い荒らす害獣以外のナニモノでもないですよ?
  ピーターラビットの熱烈なファンが、害獣であるウサギの駆除を妨害し、農家の人々が困っている――ってな報道が以前あったような。


 因みに。
 中国では日本よりも遥かに以前から養鶏が行なわれているようですので、もしかするとキツネ類が、そういうニワトリを襲ったりすることが相応以上にあったのだとしたら‥‥そういう部分から、キツネ類を悪者と捉える発想が浮かんだのかも知れないってのは、考え方として変だとは思いません。
 特に大昔は、肉や卵が(第一の)目的ではなく、神事のための供物として飼われていたって感じのようですから、それを襲って食べていたら、まぁ悪い動物っつー概念が発生・浸透しても不思議ではないように私も思います。


 この辺は実は、個人的に――子供の頃から、すごい疑問と言うか違和感を感じていた部分でもありました。
 なんつーか、おかしい・不自然だ・変だと思ってたんだよ。
 人間同様、キツネにも善良なのも悪質なのもいるだろうに、なんでそんな一律に悪者扱いされることが妙に多いのかと。
 加えて、どうにも自分には、キツネが(そこまで)悪者扱いされるであろう理由・根拠も見出せなかったので。


 てゆーか、よくよく思い返してみれば‥‥いわゆる昔話・民話なんぞに残っているキツネ像というものを追っていくと。
 まぁ確かに悪戯をしたり、人を騙して食料などを得ようとするような行動も多く見られるし、いかにも悪者ってのも中にはいるのも確かだけれども、それでも実際の危害までは加えない者が殆ど。 まぁ直接・間接的に人間を殺害したと言う伝承もあるにはあります。

 その一方で受けた恩や親切を忘れない、律儀で善良な側面が多々あることに気付きます。
 つーか、そっちの方が(遥かに)多いようにさえ思いますよ。
  それに食料などを騙し取ろうとするような行動にしても、まぁ全般として良いこととは言いませんが、やむを得ず行なっていたことだったと言うものも多く、その後には改心(?)して人を騙したり化かしたりはしなくなり、仲良く暮らした――というような話も多々あります。
  また人間に助けなどを求め、その手助けのお返しに――という類の話も枚挙に暇はありません。

  ただこういう逸話・伝承等に関して、その一部については、旧来からあった伝承などを基に、様々な要因・要求(教育的な、あるいは宗教的な意図)からの寓話として、再構成・改竄・改稿(?)されたものも多数混ざっていると思われますので、旧来・それ以前からのキツネ像・キツネ観をより厳密に追おうとする場合には注意が必要です。念のため。



  故に、その無頓着さが向けられる部分・範囲こそ変ですが、そこさえ除けば、狐の妖怪として空幻の性格と言うのは割と妥当ではあります。
  まぁ正解があるようなものではありませんがね。



 と言うことで。
 Alvz.0x は、ホンドギツネをとーっても応援しています。
  あ。キタキツネを始めとした他のキツネ属の動物たちもね。
  もちろん学名(の和名)は書かないけど。

  真核生物・動物界・脊索動物門・脊椎動物亜門・顎口上綱/四肢動物上綱・哺乳綱・獣形類・獣亜綱・真獣下綱・北方真獣類・ローラシア獣上目・食肉目・イヌ亜目・イヌ下目・イヌ科・イヌ亜科・キツネ族・キツネ属・アカギツネ種・ホンドギツネ亜種。
 ――これで一通り網羅したと思うけども、長いよ。
  つーか、これは色んな説や定義を(雑多に?)まとめてる部分もあり――つーか正解があるようなものでは無いので念のため。
  色んな学説や分類法がありすぎて、判っていたこととは言え、収拾が付かんがな。

 

テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/10/11(日) 12:13:14|
  2. どーぶつ関連もどき
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 時に、口調や文体が微妙に適当だったりする場合がありますが、仕様ですね。保証期間も切れてますし、どうにもなりませぬ。諦めてください。
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