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(にやーり)

なんか駄文を色々と。 まれに隙間情報を狙い撃ちする素振り(風味)のメモや、コントも。

Wizardry 四方山話(2)[補記]

 
 敢えて触れちゃる、HRATHNIR について。
 その読みかた。

 つっても。
 これは――私自身、北欧神話はまだしも、古ノルド語に関しては詳しくないんで念のため。

 ……やっぱり、なかなか “HRATHNIR” を「はーすにーる」なんぞと読む・発音する根拠が見つからないねぇ。

 あっ、あった。たぶん間違いなさげ。
 ファミコン版の #3 が初出で、根拠らしい。
  そうだよねぇ。これって Trebor が付けた(意味の無い)言葉だもんねぇ。ある意味では Vorpal-sword と同じ。
  そんで。古ノルド語の方面からじゃなくて、ゲームを軸に調べるべきだったんだ……とほほ。


 じ ゃ あ 大 間 違 い だ と 断 じ て も 問 題 な い や 。
 んなもん。
 大体 “Rabid-rat” を「?ウサギ」にしたり、あるいは “Arch-mage” を「アーメイジ」とか言っちゃう連中ですよ?
 無論「メイジ」←→「メージ」なんて類の、こんな表記の揺れ程度とは話が別ですよ?
 それ以外の点を踏まえて考えても。

 こと、英語(≒言語)に関しては、信用するほうがどうかしてる
  仮に Rabbit と読み間違えたのだとしても、それならそれで、せめてウサギとネズミのキメラにするとかね。すげー弱そうだけど。

 少なくとも、あの綴りの英語読みでも無いしね。
 英語流に読むと――たぶん「らすにーぅ」みたいな発音になるはず。アクセントは……「ら」かな? 「に」かな?
 それと、一部ヨーロッパ風の発音とかを取り入れると「らすにあ」とかとも読めそうだけど。

 あ、因みに。
 古ノルド語の表記に関しては、アルファベットに置き換えた簡易表記を用います。

 
 

 そういや以前にも少しだけ書いたっけね。

 そんで。
 まぁ一つ(一部)は片付いた。
 そんな根拠なら「はーすにーる」という読み・カナ表記に正当性・妥当性があるなんて考えられないから。


 とりあえず、おさらい
 これ (HRATHNIR) は Trebor が英語では考えにくい綴りで、ヨーロッパ(特に北欧)っぽい名前になるように(適当に)付けたもの。 
 ‥‥どっかで、その単語の意味を読んじゃった気もするけど、要は造語

 因みに、ついでに言っておくと。
 スペルの名前も、これまた同様に、それっぽい似非ウェールズ語風の語感を持つ単語をでっち上げて、それを元に各文字列=スペル名のハッシュ値がそれぞれ異なるように調整したもの‥‥と言ってた。
 Trebor が。
 どうやら、APPLE ][ 版が収録されてる方の「ウィザードリィ・コレクション」内の Trebor インタビューに書かれていたみたい。
 持ってるんだけど、今はどこにあるやら判らないから確認が取れないけど。
 つまり――これは元から=あの当時から判ってたけど――賢者ウラサムの提唱した「真言葉/トゥルーワード」つー概念は、要は後付け、二次創作
 その割には、よくできてると思ったものだけど。
  まぁ当時を知っている人は、これはわざわざ言わずとも知っているでしょうけれど。
  あちこちを見ていると、どうも人伝えで触れたらしき人の中には、これが正規またはそれに準ずる(裏)公式設定と思っちゃってる人もいるようだから。
  そりゃ、あの手の記事は、もっともらしく書かないと締まらないけどさ。



 で。
 ここからが本題

 古ノルド語の場合、名詞の語尾に “ ir ” が付くと複数形を示します。
 英語の s / es なんかと同じような感じですな。
 例えば。
 北欧神話において、日本では最も有名な(と言っても過言では無いだろう)女神であろう――運命を司る巨人族の三姉妹――長女・ウルズ(Wyrd)、次女・ヴェルザンディ(Verthandi)、三女スクルド・(Skuld)…(ら)のことを ノルン(Norn) と言います。
 でもそれは単数形で、彼女ら(ノルン全体)のことを指す場合は「ノルニル (Nornir)」となります。
  なお次女の名前は、原発音に近付けると上述のように「だん」ではなく「ざん」(に近い発音)となるでしょう。
  加えて言えば、ノルニルは上述の三姉妹だけではありません。 他にも、たくさんいます。彼女ら三柱が代表・筆頭であるって感じです。

  更に言うと、英語の“Weird”(形容詞:不思議な・奇妙な 名詞:運命・占い師 など)は、この長女の名前が語源だそうな。


 また一方で、動詞・形容動詞が名詞化する場合、その語尾に “ nir ” が付きます。
 これは英語の接尾辞 er なんかと似てますね。
 これの代表(?)が、オーディンが駆る馬・スレイプニル(Sleipnir)。
 因みに Sleip は「滑らかに動く」とかって意味で、英語の Slip の語源らしいですよ、奥さん。

 そんで―― “ (n)ir / nir ” は「にる」と発音するということ。
 また “ r ” 単体=母音を従えない、直後に子音の文字が来る R も「る」と発音する(ことが多い)ということ。
 更には “ th ” は「ず」(を構成する子音)として発音する場合と「す」(を構成する子音)として発音する場合とがあること。


 続いて語の先頭にある “ H ” について。
 ご存知の通り英語では、これは殆どの場合は発音しません。
 綺麗に符合する語が見つからん‥‥確か該当する語が前に調べかけた時にはあったはずなんだけど‥‥あ、あった!
 フノス(Hnoss/Hnos)って女性がいる。先頭の H に母音を伴ってない。
 この人物は、愛の女神フレイヤと、夫のオーズとの間に生まれた子供。因みに「宝石」を意味するんだそうな。

 またこれ以外でも英語とは異なり、語の先頭にある H も「ふ」という類の音(子音)として発音しても全くおかしくはないっぽい。

 加えて、アルファベット表記で考えた場合、どうも全体的に(いわゆる)ローマ字読みに非常に近い場合が多い。
 つーか古ノルド語の読み・発音は、英語の読みとローマ字読みの中間(英語読み寄り)と言うところだろうか。


――と言う程度での認識ってことを踏まえた上で “ HRATHNIR ” を読もうとすると。

 ‥‥「ふらすにる」「ふらずにる」ってのが妥当っぽい
 なお「に」と「る」の間には、音引き・長音記号(ー)が入っても変ではないのかも。

 やっぱり「ふらすにーる」で良かったんじゃないか。
 原語的な読み方であればね。
 また英語風の読み(の日本語風発音・表記)なら「らすにーる」‥‥と。

 最も違和感がある/変テコな発音「はーすにーる」ですね。

 おかしいと思ってたんだよ‥‥「ハースニール」じゃ無理がありすぎるから。
 二文字めの[ r ]を読まない上に、A をのばすだなんて。

 もし、これが HARTHNIR って綴りだったなら、英語風発音では「はーす…」と読み得ても変じゃないけど。
  でも、それならそれで今度は「あーすにーる」と、H を発音せずに発音する方が適切っぽい気がするけども。

  ついでに言えば、まぁ英語にも Ogre(おぅがー)っつー風に読む(Rを読まない)単語もあります――「お(ー)ぐる/お(ー)ぐれ」じゃないよ?
  しかも、これも北欧の伝承が由来・語源の言葉なんですけど、さすがに造語(の発音)を考える時に踏まえるべきか悩んだんで外して考えました。

 故に、HRATHNIR を発音・日本語(カナ)表記するならば「フラスニール/フラスニル/フラズニール/フラズニル」または「ラスニール」が適切だ、と結論付けられます。

 特別な注記(に類するもの)さえ存在しなければ、って話だけどさ。

 そもそもは造語ですからね。
 だから th 部が「す」なのか「ず」なのかが確定できないけど、これは致し方なし。
 
  やーっぱり、FC版の移植っつーか翻訳・テキスト担当は信用できないって結果にも。
  傍迷惑な。

  それに、これ・・・・まず Trebor に確認を取ったりはしてないだろうな(推測)。
  これ以外の、他の部分にしても、もし確認を取っていて「これ」は有り得ないだろ・・・・って部分も目に付くし。
  そういや件のインタビューの時には、この HRATHNIR には触れてなかった・・・・よな・・・・? 触れていれば、うろ覚えでも記憶があるはず。
  元から疑問に(決着を付けたいと)思っていた部分なんだから。


 なお。
 もし明らかな間違い・誤認や、より確度の高そうな意見などありましたら、コメント欄ででもお知らせくださいませ。
 なお誤りの指摘は(無論のこと!)大歓迎ですが、その場合は必ず、どこが、どのように間違っているかをご教示ください。
 そうでないと、適切な意見なのか、そうではないのかの確認や判別・判断が困難ですので。


 また最後に(‥‥これを書き漏らしていて、どーするよ‥‥)。
 どうやら、件の「ハースニール」という日本語カナ表記・読みは、現状での(国内での)公式表記ではあります。
 つまり、その点においては「正当(正統?)性」を持っていると言えます。
 発売元が「こう読むんです」って公表・公言しちゃってるもんは仕方がない。

 ただし。
 “ HRATHNIR ” というアルファベットの文字列を妥当な根拠に基づいて発音・表記する、という観点においては、全くと言っていいほどその根拠が見出せず、またその「はーすにーる」という発音への正当性・妥当性には疑問を差し挟まざるを得ません。
 要するに。
「~と発音(表記)するのだ、と公式に言われているけれども、ではどうしてその発音・カナ表記にすることに決めたのか――どうにもそれに思い至れない」
――なんて感じでしょうか?

 未だ私には、どうやってそれに(多分、当時のアスキーの誰かが?)決めたものやら、実に考えあぐねています。
 例えば「イチロー(Ichiro?)」と表記して「リチオー」と発音する――くらいには不自然ですから。
 構成部品は合ってるけど、その組み立て方が謎

 故に、こういうエントリを作成するに至った次第。


【こっそり追記】 201011
 まぁたぶん‥‥FC 版(などに固有)の、他の翻訳部分を見ても、翻訳担当者の英語・語学力は並以下としか思えないので――マトモな部分は(ほぼ?)全て旧来からある PC 版からの流用部分だし――どうせ H A RTHNIR とでも読み誤ったか、あるいは読めなかったからそれっぽい音を適当に当てこんだか……そんなのが原因でしょう。
 たぶん。
  理由・原因はともかく――確かに私のように趣味でやってる人間とは条件・姿勢が違うのは仕方ないものの、さりとて商売でやっているわけで、その上で水準に達していないのでは言い訳は利きません――あの訳が、お粗末にもほどがあるのは確か。
  いくら仕事とはいえミスがあるのは(まだ)仕方ありませんが……多すぎるっていうか、それ以前の問題です。
  中学英語から勉強しなおして来いって状態ですから。

  ひょっとして・・・・あの、New age of Llylgamyn. の翻訳をしたヤツと同じじゃあるまいね?

 

テーマ:懐かしのゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2008/10/12(日) 12:12:12|
  2. Entering Wizardries!
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 時に、口調や文体が微妙に適当だったりする場合がありますが、仕様ですね。保証期間も切れてますし、どうにもなりませぬ。諦めてください。
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