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(にやーり)

なんか駄文を色々と。 まれに隙間情報を狙い撃ちする素振り(風味)のメモや、コントも。

多くの場合?

 
 多くの――いわゆる新興宗教等(の一部)を除いた――宗教の場合。
 まぁ大抵は、その罪も悔い改めれば赦されるものではあります。

 ですけどね?
 別に言葉遊びでは無いけれど。
 その場限りに悔いてい(る素振りさえ見せ)れば赦される――とか説明してるのって存在しますっけ?

 なんかね?

Aさん「こういう悪いっぽいコトをしちゃった/しているんですけど、セーフですか?」
神(?)「大丈夫、セーフです。よくあることです。問題ありません」
Aさん「あぁ、よかった」

――なーんて類の「ゆるし」紛いの幻想を宗教・特にキリスト教に抱いているんじゃないかっていう人が散見されるもんで。
 特に、割と若い――中学生くらいから20代前半くらいまでの人。

 んなわけあるかい。

 つーかむしろキリスト教の神って、そりゃ人知も及ばぬほど優しいは優しい(という設定な)のでしょうけど、だからって何でもかんでも看過して赦すような存在では決してなく、かなり厳しい一面も持ち合わせていますよ?
 以前にも似たようなことを書いた記憶もあるけれど……とりあえず、新約のでいいから聖書を一通り読んで来い。

 つーか、どこの神でも仏でも信仰対象は同じですよ。大同小異。

  なお「散見」というのは――頻繁ではないが時には見ることもあり、そこまで珍しいと言うことは無い――と言うような感じですよ?


 この話題は、本質的には、別に宗教や信仰がどうとかって話だけではありませんよ

 
 

 その犯してしまった罪や失敗と(その時の)自分とを正しく把握・理解しながら後悔・反省し、そして以降は(同じ)過ちを絶対に繰り返さぬよう、犯さぬように常々努めること。
 これを正しく満たして、初めて赦されるのだと思いますけど、どうでしょうか。
  と言うか実際にも、そう語られて、また教典などにも明示・明言されているんですけどね。

 それに、努めているっつったって、言われた(指摘された)際に「記憶してはいる」なんて程度のものを努めているなんて表現(ないしは評価)することはありませんね。普通は。
 もちろん、その「繰り返さない」ということに関係しそうな何かを考えなかったわけではない――なんてのも同様です。

 要するに――結果的に些細な、実効性を伴っていない揺れなんぞ関係なく――(口先だけで)いくら懺悔しようが詫びようが、それが実際の用を成していなければ何の意味も無いってことですね。反省する(≒以降の自分の言動を正す)気も無いのに反省しているかのように見せかけているってことでは、むしろ逆効果と言ってもいいでしょう。

 もちろん、傍から見ていても本人は懸命に努力していたのに、残念なことにまた罪を犯してしまった、みたいなことなら話も違ってくるでしょうけどね。
 それでも限度はあるでしょう。



 仏教ですけど、こんな逸話があります。

 お釈迦さまの弟子の一人にアングリマーラーっつー人がいます。
 この人は――その経緯には諸説あるんですけど――何にせよ、山中で人を襲っては殺していたと言う人物。
  その経緯には――元から単に極悪な山賊であったためとか、かつての師とその妻に陥れられ人殺しをするようになった……等々があります。

 ところが、お釈迦さまは彼・アングリマーラーと出会い、説諭します。
 その結果、彼はお釈迦さまの弟子の一員となります。
 では、それは何故か?

 彼が今までの行ない・罪を心から悔い改め、今後は一切の悪事に手を染めることなく、一心に仏門に帰依し、これからは供養と善行に努めると固く内外に誓ったためです。
 そして無論のこと彼は、それ以降、実際に供養と善行に努めますけれど……やはり、かつてその被害にあった人々は彼のことを許すことができません。
 これは当然のことでしょう。自分あるいは家族・友人を殺そうとした、あるいは殺した人物なのですし、しかも何百回もの殺人を行なっていた人物なのですから……それは致し方ないところでしょう。いくら彼が心から悔い改め、以後は人々のために一生を捧げると言ったところで、そんなもの信用されないのが普通です
 それでも信用されると思っていたら、そいつは絶対に頭がおかしいですよ。

 そして実際に托鉢(?)など行く先々で、彼・アングリマーラーは人々の迫害や時には暴力も受けます。
 しかし彼は、それにも耐え忍び、それでも僧侶として努めます。

――とは言えアングリマーラーも人間ですから、時には、その周囲の人々の仕打ちに挫けそうにもなります。
 その時お釈迦さまは彼に、こういうことを伝えました。

 これまでにお前が行なってきたことは、これほどまでに人々を苦しめ続けてきたことで、今の仕打ちはその報い(因果応報)であるのだ。だからお前は、その仕打ちに耐えなければならない。
 その仕打ちに耐え忍び、そしてそれでもなお仏道に励むことこそが、お前の罪を洗い流し、いつしか人々の怒りをも鎮め、結果お前も人々も共に救われる道へとつながるのだ。
 故に、それにめげずに一心に仏道を邁進しなさい。気が遠くなるほどの長い時間が掛かるかも知れないが、それこそが罪滅ぼしであり、また人々への謝罪であり恩返しでもあるのだ。

――みたいなね。
 概略・概要ですので念のため。

 その励ましの言葉を聴いて、アングリマーラーは更に仏道に励み、それを目の当たりにした人々も、お釈迦さまの言葉の通りにいつしかアングリマーラーへの態度を和らげてゆき、最終的には立派な僧侶として一生を終えたとのコトです。


 しかし。
 もしアングリマーラーの改心の言葉が、その場を逃れるためだけの嘘であったなら、どうだったのでしょうか?
 あるいは、彼が捕らえられ殺されたくない、苦しみたくないと言うだけでの改心(?)だったとしたら、どうなっていたでしょう?

 さすがに私には、その場合お釈迦さまがどうしたであろうか――と言うのは判りませんけれどもね。
 ですが少なくとも、この逸話のようなことにはならなかったのは確かでしょう。

 それに人々も、その反省の言葉・誓いが、故意であれ結果的であれ嘘であったなら、あるいは途中で挫けていたなら……やはり彼への対応も変わっていたことでしょう。

 少し話を変えてみれば、例えば――時に、発作・衝動的に万引きやら何やらを行なってしまう――と言うような(主張をする)人がいます。
 そしてそれが、全ての事案に該当するかどうかは別にして、脳やら精神的なものやらに起因する病気(のようなもの)だと言う話もあります。
 なるほど、もしそれが病気であるのなら、やはり単純には断ずることができない問題であるのも、その通りでしょう。

 しかし。
 では(何度も)金品等を盗まれるお店の人からしてみれば、どうなるのでしょう?
 いくら衝動的にやってしまったものであったのだとしても、別に盗んでしまったものを返しに来るわけでも、当人にそれを防ごうとするような素振りや努力の跡があるわけでも無かったら、それは普通の万引きと何も変わりません。被害は被害のままで何も変わらないのですから。
 ただ言い訳の種類が異なっているってだけにしかなりません。

 もちろん盗んだ商品を結果として返却すればいいという話では決してありませんが。
 本人が努力(のつもりの何か)をしていたかどうか、悔やんでいる(部分が僅かでもある)か否か、ではありません。
 周囲の人々や相手(=結果として、その被害者など)が、そう思えるか否かです。

 ましてや、その当人が「私は病気なのだから万引きしたって仕方ないだろう」などと(直接的でも婉曲的にでも)主張したら?
 もっと性質の悪い万引き犯でしかありませんよね。
 そんならまずは医者に行け。話(言い訳)はそれからだ――てなもんでしょうかね。


 さて、翻って本題を考えてみると。
 お釈迦さまがアングリマーラーを赦し受け入れたのは、本心から自分の罪を正しく認めて悔い改め、以降は悪事に手を染めないだろうと信用できた(≒確信した?)ためでしょう。
 またアングリマーラー自身も一生涯を掛けてその約束を守ることに努め、貫き通したわけですけどね。


 これこそが宗教のみならず本質としての赦しであり、またあらゆる宗教における「ゆるし」の姿です。

 赤信号、みんなで渡れば怖くない――的なモノとは違うんですよ。

 

テーマ:宗教・信仰 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2011/05/17(火) 21:05:17|
  2. 神話・伝承・宗教・掩蔽
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  4. | コメント:0
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